触媒担体での活用例1
触媒
エタノール合成用リン酸担持触媒
工業用
機能性担体
基本情報
エチレンの水和反応(リン酸担持触媒)によるエタノール合成は、古くは珪藻土成型品が担体として使用されていた。反応の際には不純物のアルミナ溶出が起こり、触媒の活性及び強度の劣化が問題となっていた。これに代わる担体としてシリカゲルが用いられるようになり、アルミナの溶出がほとんどなく珪藻土成形品担体が持つ問題点は解決された。しかしながら当初採用されたシリカゲル担体は不定形の破砕状であり、新たに粉化による反応塔内圧力損失の増大や触媒寿命の低下が問題となった。
課題
- 触媒担体の粉化劣化
- 粉化微粒子による圧力損失増大
提案内容
破砕状シリカゲルから球状シリカゲルであるCARiACT Qに切り替え、粉化を抑え触媒の劣化や反応塔内圧力損失増大を抑える。
ソリューション製品
ベース製品
カスタマイズ概要
球状シリカゲルであるCARiACT Qによる、触媒劣化の抑制と粉化による塔内圧力損失増大を防ぐ
CARiACT Qは適正な細孔構造を持った球状シリカゲルに耐水性を持たせている。球状であることから塔内での粉化を大きく抑え、触媒寿命の長い担体として広く使用されている。