コラム

COLUMN

2025.05.29

工場便り

【愛媛工場便り】

今回のコラムは愛媛工場からお届けいたします。

当工場では、主に乾燥剤として使用されるフジシリカゲルや、触媒担体、機能性吸着剤として使用されるキャリアクトを生産しています。キャリアクトは脱炭素社会に向けた大きな動きの中で、CO2分離回収技術における基材として注目されています。

需要の増加に伴い当工場では安定供給を維持するために設備投資を行い、人材確保に力を入れていますが、近年の「売り手市場」で人材獲得の競争が激化しているのが現状です。

当工場が立地する愛媛県八幡浜市(やわたはまし)でも、他の地方都市と同様、少子化、若年世代の流出により、年々人口は減り人材確保に影響が出ています。

愛媛県では地元就職の意欲向上を図るという趣旨で、南予地域の高校生を対象に「南予企業の魅力発信イベント」(合同企業説明会:南予地方局主催)を開催して地元企業の魅力などを紹介しています。 「地元に残って働きたい!」という気持ちを持った若者に、少しでも当工場製品を知ってもらえればと毎年参加しています。後日、主催者から送られてくる高校生のアンケートは楽しみでもあり、怖くもあり、ドキドキしながら待っているんですよ。

 

さて皆さん、八幡浜市の場所ってご存知ですか?愛媛県の西部、佐田岬半島の付け根に位置します。温州みかんをはじめとする柑橘栽培や漁業が盛んな人口3万人弱の小さな街です。

秋頃から温州みかん、冬場はデコポン、いよかん、ポンかん、甘夏などの柑橘系のくだものが楽しめます。特に「日の丸」「川上」「真穴」の御三家と呼ばれる八幡浜産温州みかんは国内でもトップブランドと言われています。

また、八幡浜港は四国随一の漁港で、水揚げされる魚介類の種類は年間200超!!県内外に出荷されるだけでなく、「じゃこ天」をはじめとする地元の水産加工業の発展に大きく寄与しています。隣接する魚市場では、セリの様子を2階から誰でも見学ができますよ。

 

オススメのグルメは「ちゃんぽん」と「鯛めし」。

「ちゃんぽん」と言えば長崎を想像する方が多いと思いますが、八幡浜でも港町らしく昔から中国の食文化の影響を受けており、地元の食材と結びついた、「八幡浜ちゃんぽん」が愛されています。市内に「八幡浜ちゃんぽん」を提供するお店が40店舗以上あります。

 

「鯛めし」と言えば鯛の炊き込みご飯を想像しませんか?実は愛媛県には2種類の「鯛めし」があります。松山市を中心とした中予~東予地方の「鯛めし」は、焼いた鯛を昆布だし等でお米と一緒に炊き込んだ「松山鯛めし」。 それに対して、宇和島市、八幡浜市を中心にした南予地方の「鯛めし」は、生卵入りのタレに漬けた鯛のお刺身を、タレごと温かいごはんに掛けていただく「宇和島鯛めし」なのです。どちらもおいしいのですが、オススメは豪華な卵かけごはんとも言われる「宇和島鯛めし」です。

お立ち寄りの際は是非味わってみて下さい。